[行き止まり]

これは私の父が7年程前に話してくれた実話です。
私の父は看護士で、今から丁度10年程前の秋の終わり掛けの頃に仕事が終わって友人と飲みに行ったらしいです。
まぁ、私の父の職場から私達の家までは結構距離があって、仕事で遅くなってから飲みに行ったそうで家に帰る暇が無かったそうです。
友人の家はさほど職場から離れていないらしく、その日は飲み終わってから父一人で病院に戻る事にしたらしいです
病院に戻るバスの中ふと見ると、後ろの方の座席にお婆さんが座っていて何やら微笑みかけて来たらしいです
たまたま降りるバス停が同じだった事もあり、適当な話をしながら病院の方に2人で歩いて行ったそうです
父は、お婆さん?○○病院にご用ですか?
と聞いたらしいですが、お婆さんはそうだよ。と返して来て
父はこんな夜中に病院に何の用があるんだ?と不思議に思いながら歩いて行く内に病院に着きました
しかし、お婆さんは病院の入り口の方へではなく、奥へ奥へと進んで行くんで、付いて行ったらしい
すると、行き止まりに成っている道でお婆さんの姿がふっと煙の様に消えたらしいです。
それから一週間程父はノイローゼに掛かり掛けたそうですが、夢の中で狼みたいな犬に噛まれてそれから正気に戻ったそうです
あまり怖くないかも知れませんが

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