[武家屋敷]

この話は、3年前の夏に高校の時の先生ん家に遊びに行った時の話です。
当方、関東に住んでいるんですがその先生の家は、関西にあってなかなか行く機会がなく
夏休みを利用して高校の時の友達と2人で行く事にしました。
その先生は、オカルト好きでインターネットで心霊スポットを探して一緒に行くことになりました。
どうせ行くなら1番怖そうな所に行こうという事である武家屋敷に行くことになりました。
しかし、その屋敷の場所は、明らかにされておらず、昔の(江戸時代くらいの?)地図を頼りに
地図とにらめっこをすること約1時間半、大体の場所がわかり、ナビを見ながら向かいました。
するとたどり着いた所は、一面、竹林の所にポツンとたつボロボロの門。
その時は、心中穏やかでは、なかった僕は、「本当に行くの?」「やばくね?」などと連発していましたが
先生は、行く気満々で結局車から降り、門に向かって歩きはじめました。
門に着いて、やけに周りが静かで少々不気味な感じがしていました。門を無事通過して竹林に囲まれた道を
進んでいくと母屋だと思われる屋敷が見えてきたのですがそこである異変に気が付きました。

先生の様子が少しおかしいのです。道を進んできた時は、話してたのに母屋が見えてきてから一言も
喋らないのです。
そしてやっと口を開いたら「やばい・・・」と言うのです。「何が?」と言おうとした瞬間!!
「逃げろ!!」と言って来た道を走って逃げ出したのです。僕たちもびっくりし、慌てて車までダッシュで
逃げたんですが逃げてる途中、後ろから風もないのに缶のカラカラという音がしてマジでヤバイと思い
車まで全速力で走り、車に乗ってエンジンをかけ車を走らせようと前を向いた瞬間・・・
窓にびっしりと手の指の跡みたいのがついてるのです!!しかも前、後ろ、横と全面に。
驚いた先生は、ワイパーなどを試したのですがいっこうに落ちないのです。
先生は、テンぱりながらも運転していたらその屋敷から離れるにつれ、だんだんとその指の跡みたいのが
落ちていくのです。さすがにこれには、びびりました。
その後、先生に「なんか見たの?」と聞いてみると「無数の人達が屋敷から出てきたんだよ・・・」と言って
ガクブル状態でした。僕達には、何も見えていませんでした。
これが霊感の有無の差なのでしょうか・・・
その出来事があった以来、心霊スポットには、行ってません。もうあんな思いは、したくないです。
これで終わりです。長文すんません。

次の話

Part111menu
top