[そりゃこわい]

当時大学2年生だった4年前の話。
夏休みになり、久しぶりに実家に帰ってきたオレに友達が、
「心霊スポットに行こう」と言ってきた。
そういうわけでその心霊スポットに行った時の話。(5人で車2台)

そこは山の中にある大きな墓地である。
深夜の1時くらいにその墓地についた。
ここには2,3回来たことがあったのであまり怖い気持ちはなかった。
前回と同じように車に乗りながら墓地の外周を走って、
それから墓地の中を歩くというコースだった。
「やっぱり何もでないな」と思ってたオレは「車を降りて歩こう」と提案した。
駐車場は墓地の奥にあり、そこに行くには木々に囲まれた1本道を通るのである。
もちろん電灯はなく、車のライトだけが灯りである。
駐車場に着いた時、前を走っていた車(オレは後方の車を運転していた)が、
いきなりブレーキをかけた。そして方向転換をしだした。
「なんで方向転換するんだ?」と思い、前の車を運転している友達に電話をかけた。
友達は「ヤバイ帰るぞ!!」とだけ言い、電話を切った。
「オレは何があったんだ?」と思い必死に方向転換をしている友達を横目に駐車場の奥まで進んだ。
奥まで進むと、あるものが車のライトに浮かび上がってきた。

たくさんの人だった。

ていうか暴走族だった。

オレも必死に方向転換をして逃げた。
怖かった。

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