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[腕をくれ]

 ある日、Aのもとに友人Bから電話があった。
「なぁ、俺んちから幽霊が見える」
まさかそんなと笑いながらもBの必死の訴えと、幽霊に対する興味も手伝って、Bの両親が出掛ける夜、Bの家に泊まることになった。
夜中になり「ほんとに出るのかよ〜」などと、二階のBの部屋で話していると、Bが窓から外を見て小声で言った。
「いる、いるよ!あそこの外灯の下に、女と子供が立ってる!ずっとあそこにいるんだよ…」
どれどれ。Aが見てみると、確かにいる。白い服を着た女が子供の手をひき、チカチカ点滅した外灯の下に立っている。
ふと、女がこちらを見た気がした。
「おい、今見られたかも」と言うと、Bは急いで窓に駆け寄り外を見た。
「いない…。」
その時だ

 ピ ン ポ ー ン

A「あ、おばさんたち帰ってきたんじゃね?」
B「親がチャイムならすかよ!見ろよ幽霊いなくなってんぞ!うちにきたんだよ!」
A「まさかぁじゃあ俺が出るよ」
嫌がるBを引っ張り玄関におりる。

ピ ン ポ ー ン

Aがドアを開けると、そこには外灯の下にいた女と、子供がいた。
二人とも俯いて顔は見えなかったが、子供が何か言っている。声が小さくて聞こえない。
Bはガタガタ震えている。 A「なんだよアンタたち。夜中に迷惑です」
その時、子供の腕が片方ないことに気が付いた。瞬間ふ…と子供が顔を上げ 

 オマエの 腕をくれ!

と叫びながらAに向かって突進してきた。


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