[豪快なこっくりさん]

 小学生の頃、放課後たまたま残ってた友人達と四人でこっくりさんやることになったんだよ。

でも、みんな面倒臭がって文字盤を作らない。
しょうがないからノートの切れ端に「はい/いいえ」と鳥居だけ書いて開始。

当然質問は「はい/いいえ」で答えられる内容に限定されるわけだけど、
なにせオレも含めテキトーかつ頭の悪い奴ばっかだったんで
「はい/いいえ」で答えられない質問が続出。
みんなしてニヤニヤして、緊張感というものが全くない。

数十分後、充分に楽しんだオレ達は、
「せーの」で一斉に十円玉から指を放そうとした。

その瞬間、10円玉が真上にブッ飛んだ。天井くらいまで。

もう驚いたのなんのって、カバンやら帽子やらも持たずに
教室から逃走したオレ達は、公園でガクブルしつつ日が落ちるまで
鬼ごっこしたりして気を紛らわせ、帰宅。

その翌日から友達が次々と死んでいった。

と言う事はなかったんだけど、文字盤も、文字盤作るために使った
オレのノートもそのままにして逃げちゃったから
こっくりさんバレてブン殴られた。祟りとかはない。


次の話

Part101menu
top