[間一髪]

私の通っていた高校で語り継がれている話。

数十年前、開校したばかりの頃のことです。校舎は小高い丘の上にあり、周囲にはまだ何もありませんでした。
ある夏の日、午後から激しい雷雨になり、空は真っ黒、叩きつける雨の音と激しい雷の音が鳴り響きます。
ある教室では、すっかり集中力を無くした生徒達を見て、先生は雑談を始めたそうです。その時、その先生は
「その話をすると必ず不幸になる」という怪談を話し始めたそうです。その怪談がどんなものかは分かりません。
しかしかなり恐ろしい話だったことは確かだったようで、話が終わる頃には教室は静まり返っていました。
話し終わった先生が教卓に手を付いた時、置かれていたチョークのケースが下に落ちました。それを拾おうとした
先生が屈んだ途端・・・およそ有り得ないと考えられるので何とも表現のしようがないのですが・・・一際大きな音と
共に屁がパンツからスカートを突き抜け、ついさっきまで先生が立っていた場所に達した、と言うのです・・・。

果たして、そんなことが起こり得るのでしょうか・・・?その後、その先生や生徒達の身には特におかしなことは
起こらなかったそうなのですが・・・。

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